管理番号 | 新品 :16876819 | 発売日 | 2024/04/27 | 定価 | 25,000円 | 型番 | 16876819 | ||
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以前オークションにて入手したFender Mexico製のテレキャスターです。
シリアルナンバーより1994年のモデルかと思われます。
また、年代的にスクワイヤーシリーズの可能性もあります。
ヘッドの焼け焦げの位置がスクワイヤーシリーズのロゴの位置と被るので正確なことは書けません。
▼私が入手時のボディに関しては火で炙ったような跡があり、一部は木の表面に浮き/剥がれがありました。
箇所的にともはちさんの様にしたかったのではないか、と推測しております。
フレットが減っておりビビりが生じている
ネックの反りはなく、前オーナーによるとトラスロッドを時計回り方向に90度ほど締めているとのことでした。残りの調整幅も多く、効きも十分にあるとのことでした。
ペグが日本製のクルーソンタイプに交換されているそうです。
ストラップピン等一部パーツが欠品しておりました。
▼入手後のリペアについて
フレットに関しては軽くすり合わせを行い、アンプに繋いだ生音ではビビりを感じますが、フレットの残りがあまり多くないことも踏まえて最低限のすり合わせに留めてあります。
ボディに関しては一度完全に塗装を剥がした後、リフィニッシュを行っております。
ボディトップの表面が剥がれていた箇所に関してはどうしようも無かったのでそのまま仕上げましたが味があってかっこよく仕上がっているかと思います。
塗料は、ボディトップはワシンのオイルステインのホワイト、ボディサイドとバックはワシンのソリッドカラーのバーガンディを使用しました。
ソリッドカラーは初めての使用でしたので多少の色ムラがあります。
その後、境目部分をピンクのインクでバインディング的に塗り、ウレタン系のクリアでコーティングをかけています。
仕上げは極薄で木目も触ってわかる感じになっているので、一般的なポリウレタンのイメージとは少し違うかと思いますが、オイルフィニッシュよりは光沢がある感じです。
リフィニッシュについては素人加工のタメ荒い点が多く、入手時のダメージ(傷、剥がれ、焦げ等)の為、完璧な仕上がりでは無いかと思います(バインディング風塗装の一部が染まりきっていない等)が、味として楽しんでいただけると幸いです。
ネックの方も経年変化が見られるため、ピカピカに仕上げるよりマッチしていて渋い見た目になっているかと個人的には感じます。
リフィニッシュに伴い電装系も再配線しております。
また、ストラップピン、ノブ等一部パーツも交換しております。
ストラップピン、エンドピンは自宅にあったものですので、同じパーツで揃えられてはおりませんが使用上問題はありません。
ノブは日本から取り寄せた物で、デザインが良いため愛用しております。
以前、同商品のネジ山が非常に舐めやすい個体に当たったことがあり取り外すのに難儀してしまいましたので、交換する際には慎重に行った方が良いかと思います。
現時点では問題ない
肝心の音ですが、入手時はごく普通のテレキャスターらしい音がしていました。
オイルフィニッシュにしたところ高音域がキンキンしすぎたのでウレタンのトップコートでやや丸めております。
まだ若干高音域が強い気はしますが、イコライザーで補正可能なレベルで楽器の個性と捉えて大丈夫な範囲に収まっているかと思います。
また、ボディ材は塗装剥がし時点での判断になりますが、ほぼポプラで確定かと思います。
素直な音色が特徴とされるポプラですが、柔らかいため高音域が犠牲になりやすいとも言われている木材です。
本機に関してはそのような特徴はあまり見られませんが、前述のリフィニッシュによる音色変化は、理論的にはアルダーに近い方向への変化かと思いますので結果的に良かったのではないかと感じております。
音に関しては主観の部分が大きいので参考程度にはなりますが、間違いなく使える音が出るギターではあると思います。
▼付属品
Fender純正ソフトケース